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突発性発疹は、多くの子どもが乳幼児期に経験する感染症ですが、保育園という集団生活の場では、感染の拡大を防ぐための対策が気になるところです。突発性発疹の原因となるヒトヘルペスウイルスは、主に唾液を介して感染すると考えられています。潜伏期間は約十日間とされており、発熱する前からウイルスを排出している可能性も指摘されています。そのため、完全に感染を防ぐことは難しいのが現状です。しかし、保育園でできる一般的な感染予防策を徹底することで、感染リスクを少しでも低減させることは可能です。まず、基本となるのは手洗いの励行です。保育士はもちろんのこと、子どもたちにも、食事の前や外から帰った後など、こまめな手洗いを習慣づけることが重要です。また、おもちゃや絵本、テーブル、ドアノブなど、子どもたちがよく触れる場所を定期的に清掃・消毒することも効果的です。特に、唾液が付着しやすいおもちゃは、こまめに洗浄したり、消毒液で拭いたりするなどの配慮が求められます。咳やくしゃみが出る場合は、マスクの着用を促したり、ティッシュで口や鼻を覆うといった咳エチケットの指導も大切です。ただし、乳幼児にマスクを適切に着用させるのは難しいため、無理強いは禁物です。体調が悪い子どもは無理に登園させず、家庭でゆっくり休養させることも、集団内での感染拡大を防ぐ上で重要になります。保育園側としては、保護者に対して、突発性発疹を含む感染症の症状や登園基準について事前に情報提供を行い、体調不良時の対応について協力を求めることが大切です。また、園内で感染症が発生した場合には、速やかに他の保護者にも情報を共有し、注意喚起を促すことも必要です。突発性発疹は、一度かかると基本的に再感染は稀とされていますが、原因ウイルスが二種類あるため、二度かかる可能性もゼロではありません。日頃からの感染対策意識を高め、子どもたちが健やかに過ごせる環境を整えることが重要です。