赤ちゃんが突然高熱を出し、数日後に熱が下がると同時に全身に発疹が現れる。これは突発性発疹の典型的な経過です。多くの子どもが生後六ヶ月から一歳半頃までにかかると言われており、保育園に通い始めたばかりの赤ちゃんが経験することも少なくありません。保護者の方が最も気になるのは、「熱が下がって発疹が出たら、いつから保育園に登園できるのか」という点でしょう。突発性発疹は、ヒトヘルペスウイルス六型(HHV-6)または七型(HHV-7)の感染によって起こります。感染力は比較的弱いとされており、主に唾液などを介して感染すると考えられています。厚生労働省の「保育所における感染症対策ガイドライン」によると、突発性発疹は、解熱し、全身状態が良好であれば登園可能とされています。つまり、発疹が残っていても、熱が下がり、機嫌が良く、食欲もあれば、基本的には登園して良いということになります。ただし、これはあくまで一般的な目安であり、最終的な登園の判断は、かかりつけの小児科医の指示に従うことが最も重要です。医師は、子どもの全身状態や発疹の程度、合併症の有無などを総合的に判断し、登園の可否や時期についてアドバイスをしてくれます。また、保育園によっては独自の登園基準を設けている場合もあるため、事前に保育園にも確認しておくことが大切です。登園許可証(治癒証明書)の提出が必要かどうかについても確認しておきましょう。発疹が出ている間は、見た目が痛々しく感じるかもしれませんが、突発性発疹の発疹自体にかゆみはほとんどないとされています。しかし、不機嫌が続くなど、全身状態がまだ回復していない場合は、無理に登園させず、家庭でゆっくり休ませることが子どものためには最善です。焦らず、子どもの体調を最優先に考え、医師や保育園とよく連携を取りながら登園のタイミングを見極めましょう。
突発性発疹かかったら保育園いつから