突発性発疹は、一度かかるとその原因ウイルス(主にヒトヘルペスウイルス六型:HHV-6)に対する免疫ができるため、同じ型のウイルスに再感染することは基本的に稀とされています。しかし、突発性発疹の原因ウイルスには、HHV-6の他にヒトヘルペスウイルス七型(HHV-7)も存在します。そのため、HHV-6に感染した後、HHV-7に感染して二度目の突発性発疹を発症する可能性はあります。ただし、二度かかるケースは一度だけかかるケースに比べると少ないと言われています。もし二度目の突発性発疹にかかった場合でも、保育園への登園基準や注意点は一度目と同様です。解熱し、全身状態が良好であれば、発疹が残っていても登園は可能です。必ず医師の診断と指示に従い、保育園とも連携を取りましょう。保育園生活における注意点としては、突発性発疹に限らず、一般的な感染症予防策を継続することが重要です。手洗いやうがいを習慣づけること、おもちゃや共有物をこまめに清掃・消毒すること、体調が悪い時は無理せず休ませることなどが挙げられます。また、突発性発疹を経験したからといって、他の感染症にかからないわけではありません。保育園では様々な感染症が流行する可能性があるため、日頃から子どもの健康管理に気を配り、予防接種を計画的に受けることも大切です。保護者としては、子どもが突発性発疹にかかった場合、それが一度目なのか、あるいは以前にも似たような症状があったのか(二度目の可能性)などを医師に伝えることも、診断の一助となる場合があります。しかし、多くの場合、原因ウイルスを特定する検査までは行われないため、臨床症状から判断されることが一般的です。過度に再感染を心配する必要はありませんが、乳幼児期は様々な感染症にかかりやすい時期であることを理解し、日々の健康観察と基本的な感染予防を心がけることが、子どもたちが元気に保育園生活を送るために大切です。
突発性発疹の再感染と保育園生活の注意点