水虫と一口に言っても、その現れ方は人それぞれであり、それによって皮膚科を受診すべきタイミングや、病院で行われる具体的な処置の内容も異なります。自分の症状がどのタイプに当てはまるのかを把握しておくことは、スムーズな診察に役立ちます。まず、最も一般的なのが趾間型と呼ばれる指の間にできるタイプです。特に第4趾と第5趾の間、つまり薬指と小指の間にできやすく、湿って白くふやけたり、赤く腫れて痒みが出たりします。このタイプは、痒みが強くなった瞬間に受診するのがベストです。病院では、びらん、つまりただれがひどい場合には、まず亜鉛華軟膏などで皮膚の炎症を落ち着かせてから、慎重に抗真菌薬を導入するステップを踏みます。次に、土踏まずや足の縁に小さな水ぶくれができる小水疱型です。これは春から夏にかけて急激に悪化するのが特徴で、痒みが非常に強烈です。水ぶくれが潰れるとそこから細菌が入って蜂窩織炎などの二次感染を起こす危険があるため、水ぶくれが数個見つかった段階で早めに受診すべきです。皮膚科では、水ぶくれの中の液体ではなく、その周囲の蓋となっている皮膚から菌を検出します。そして、最も厄介なのが角質増殖型です。これは足の裏全体が硬く厚くなり、粉を吹いたようになりますが、痒みはほとんどありません。そのため「ただの乾燥」と誤解して何年も放置されることが多いのですが、このタイプは最も多くの菌を周囲に撒き散らすため、非常に危険です。冬になっても足の裏のカサつきが治らない、あるいは踵がひび割れて痛むといった場合は、痒みがなくても皮膚科を受診して検査を受けるべきです。皮膚科では、厚くなった角質を削って検査するだけでなく、角質を柔らかくする成分が含まれた混合薬などを処方し、治療の効率を高めてくれます。また、爪水虫である爪白癬については、前述の通り内服治療が主となりますが、最近ではレーザー治療を選択肢に入れている自由診療の皮膚科も登場しています。どのタイプであっても、水虫は何科かという問いに対しては皮膚科一択ですが、自分の症状の変化を医師に詳しく伝えることで、よりピンポイントで効果的な処置が可能になります。受診の際は、いつからどの部分がどのような状態なのかをメモしていくと、診断の精度がさらに向上します。あなたの足の状態に合わせたオーダーメイドの医療を受けることで、最短期間での完治を目指しましょう。
水虫のタイプ別に見る最適な受診タイミングと病院での処置