20代の後半、私はある朝突然の異変に襲われました。トイレに行ってもすぐに行きたくなり、ついには排尿のたびに突き刺すような激痛が走るようになったのです。これが噂に聞く膀胱炎だと直感しましたが、いざ病院へ行こうとしたとき、私は膀胱炎は何科に行くべきかという問題で立ち止まってしまいました。ネットで調べると内科、婦人科、泌尿器科の名前が出てきましたが、当時の私は泌尿器科=おじさんが行く場所という偏見を持っていました。しかし、痛みが尋常ではなく、根本からしっかり治したいという思いが勝り、私は女性専門の外来を設けている近所の泌尿器科を受診することに決めました。初めて訪れたそのクリニックは、驚くほど清潔で明るく、待合室にも女性の患者さんが数人いて、私の抱いていた暗いイメージは一瞬で払拭されました。受付で症状を伝えるとすぐに尿検査のためのコップを渡されました。診察室で医師から説明を受けたのは、女性は尿道が短いため大腸菌などの細菌が膀胱に侵入しやすく、誰でもなりうる病気であるということでした。尿検査の結果、細菌の反応が強く出ており、典型的な急性膀胱炎という診断が下されました。私はそれまで「不潔にしていたからなったのではないか」という罪悪感を持っていましたが、医師は「疲れやストレスで免疫力が落ちたときにもなりやすいんですよ」と言ってくれ、心がスッと軽くなりました。処方されたのは5日分の抗生物質でした。医師からは、薬を飲み始めて数時間で痛みは消えるけれど、途中でやめると菌が耐性を持って再発しやすくなるので必ず最後まで飲み切るようにと強く念押しされました。その言葉通り、夕方に薬を飲むと夜にはあんなに苦しんだ痛みが嘘のように和らぎ、久しぶりにぐっすり眠ることができました。今回の経験で学んだのは、専門科である泌尿器科を受診することの安心感です。内科でもよかったのかもしれませんが、やはり尿のトラブルに特化したプロフェッショナルの診断を受けたことで、再発を防ぐための具体的なアドバイス、例えば水分を多めに摂ることや、トイレを我慢しないことの大切さを詳しく学ぶことができました。もし今、私と同じように恥ずかしさを理由に受診を迷っている女性がいるなら、迷わず泌尿器科をお勧めしたいです。最近ではレディース泌尿器科という女性に特化したクリニックも増えています。自分の体の中の不調を専門的な視点で解決してもらうことは、自分自身を大切にすることに他なりません。あの激痛を二度と味わいたくないからこそ、私は早めの受診という選択をして本当に良かったと確信しています。