3年前の春、私は原因不明の疲労感と突然襲ってくる動悸に悩まされていました。最初は仕事のストレスかと思っていましたが、夜中に何度も目が覚めたり、家族の些細な言動に激しい怒りを感じたりするようになり、自分の体で何かが起きていると確信しました。それでも、更年期は何科に行けばいいのか分からず、まずは近所の内科を受診しました。内科では心電図や血液検査を受けましたが、異常なしという結果で、医師からは少し休みましょうと言われるだけでした。納得がいかなかった私は、インターネットで自分の症状を検索し、ようやく更年期障害の可能性に辿り着きました。しかし、いざ婦人科へ行くとなると、妊娠や出産でもないのに行っていいのだろうかという妙な抵抗感がありました。勇気を出して予約したレディースクリニックは、静かで落ち着いた雰囲気で、私と同世代の女性たちが何人も順番を待っていました。それだけで、自分は1人ではないのだと少し救われた気持ちになりました。診察では、医師が私の話をじっくりと聞いてくれ、ホルモン検査の結果をもとに「更年期に入っていますね。これまでよく頑張りましたね」と声をかけてくれました。その一言で、あんなに重かった心の霧が晴れていくのを感じました。治療としてホルモン補充療法を開始したところ、1ヶ月もしないうちに激しい動悸や不眠が改善され、以前のような前向きな気持ちを取り戻すことができました。もし、あのまま内科だけを回って「異常なし」という言葉に絶望し続けていたら、今の私はなかったでしょう。更年期の不調は、自分ではコントロールできないホルモンの仕業です。何科に行くべきか迷っている時間が一番辛いものです。婦人科の医師は女性特有の悩みのスペシャリストであり、私たちの心身の揺らぎを誰よりも理解してくれます。恥ずかしがらずに、もっと早く相談に行けば良かったというのが今の正直な感想です。更年期というトンネルから抜け出すための鍵は、やはり専門の婦人科にありました。